無患子(むくろじ)とは、とても縁起の良い実です。
「子が患わない」と書きます。
魔法瓶のような形の木の実で、中には黒くて硬い種子が入っています。
その黒い種子は、羽根つきのおもりや数珠にしたりしています。
その果皮は、石鹸として用いられています。
知れば知るほど、奥深い木の実なんです。
目次
無患子の形のおもしろさ
無患子は、まるで魔法瓶のような愛らしい形をしています。
ほら。なんだか昭和を思い出させるようなポットに似ているでしょう?
可愛らしい。
無患子の種子
果皮をむくと、中から黒い種子が出てきます。少し、白い産毛のようなものが見られますが、これはこすると綺麗に取れます。
この黒い種子は、硬くて、とても丈夫です。
この黒い種子を見て、何か思い出される方はいらっしゃいますでしょうか?
昔、お正月、羽子板・・・・
と言えば、そうです。羽根つきの羽の重りにするあの黒い種子の正体です。
羽根つきの羽の重りは、この無患子の種子を使うのです。
硬いので、あの「コーン」「コーン」という音になるのですね。
また、この黒い種子は、お釈迦様が数珠にしたといういわれがあります。
硬いので、この種子に穴を開けるというのは、とても大変なことですが、やはり縁起がいい木の実だけに数珠を作る方も多いのではないでしょうか。
無患子の果皮
無患子は、種子の実ではなく、果皮の方もとても珍しいものになります。
無患子はソープナッツなのです。
そうなんです。自然の石鹸になるのです。
果皮のみを集めて、ペットボトルに入れて、水を加え、振ってみてください。
泡立ちます。石鹸に代わりになります。手も洗えます。
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