60代シニアに一度は読んでほしい本・お薦めしたい本

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箱根駅伝を舞台にした小説①一度は読みたい「チームⅠ」堂場瞬一著

箱根駅伝をテーマにした小説の中で、最も心が揺さぶられると同時にいつまでも感動の余韻を忘れられない物語が堂場瞬一さんの「チーム」です。

わたしが購入した単行本は2013年の初版第1刷発行となっていて、この本との出会いは今から12年ほど前ということになります。

これまでに何度も読み返しました。心が感動する物語を希求したとき、読みたい本がないとき、箱根駅伝が近づいたころや終わった直後・・・

主な主人公のキャプテン浦大地、天才ランナー山城悟、学連選抜チーム監督吉池、浦と共に箱根を走る高校時代からの友門脇など、なかなか暑くて濃いキャラクターは、小説から飛び出してわたしの心の中に留まり続けています。

なぜ、スポーツ経験に乏しい私が、こんなにも本書「チーム」に惹かれるのだろうかとよく考えます。


自分では体験できなかったことを疑似体験できる良さ、自分が味わいたくても味わえなかった一種あこがれのような世界にどっぷりとつかれるといったことなのかなと思っていました。

そして、改めて今回読み直してみて、何よりも「チーム」という題名に大きな魅力を感じているのかもしれないと気づきました。

ここ数年来「チーム Japan」という言葉をきっかけにして、いろいろな場所や組織が「チーム〇〇」とうたい、一丸となって目標に突き進むという傾向があります。では多くの人が集まるチームにとって「チーム」とは何なのか。そのことを考えるよいきっかけに本書はなるのではないでしょうか。

本書のチームは箱根駅伝に留まることなく、その後の小説「ヒート」や「チームⅡ」「チームⅢ」へと物語は続いていきます。そして、最近「チームⅣ」が刊行されたというニュースを知りました。

わたしは今、「チームⅣ」を読むために、もう一度「チーム」から読み返しています。さて、わたしにとって今あるチームは、やっぱり「家族」でしょうか。

【あらすじ】箱根駅伝の予選会が行われ、浦大地の所属する大学は12位で予選会敗退となりました。

浦は前年の大会に3年生で10区を走りましたが、途中けがの再発がありシード権から下位に沈みシード権を失った経験をもっていました。

予選会で11位以下のチームからタイムの良いメンバーが学連選抜チームとして結成され、浦はキャプテンに指名されました。

メンバーは個性派ぞろいでしたが、その中に一匹狼的で天才的ランナー山城悟がいました。チームとして優勝という目標を掲げ、メンバー一人一人の闘いと葛藤が始まります。そして、決戦の時はきます。

どんなドラマが繰り広げられ、そこにどんな心の葛藤が生じ、心の変化が生じていくのか。そして、学連選抜チームは優勝を手にすることができるのか。

ちなみに、物語の中では青山学院大学は予選会10位で箱根駅伝のきっぷを手にします。当時はまだまだ常勝優勝チームではなかったんですね。また、青山学院大学の原晋監督が本書の執筆に協力されているようでした。




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この記事を書いた人

ドライフラワーやハンドメイドが趣味です!制作過程やクラフト店の様子を発信しています。多肉植物、ドライフラワーが好きな方は、ぜひご覧ください!

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