夫婦でブログを立ち上げて7年程が経ちました。息子夫婦からアドバイスを受けながら、細々と続けてきました。ブログ自体は「ドライフラワー」「クラフトづくり」「植物育て日記」などを中心の柱として構成しています。
それでも、たまに自分自身の日常の思いもブログに書き込んでみたいと思うこともよくあり、少しずっ書き連ねてきました。
60歳で定年退職をして以来7年間、任期付き職員として働いてきましたがそれもこの3月には終える予定です。3人の孫育てに協力しながらも、自分時間が増えることで、新たな一年になりそうな予感に少しだけ心がワクワクしています。
誰もがいろいろな思いを持ちながら生きています。多くの人は、少しでも楽しく、笑って、健康に日々を過ごしていきたいと願うことでしょう。わたしもその一人です。そんなわたしの喜怒哀楽に満ちた日常を徒然なるままに書き込んでいこうと思います。
2025/2/18 メガネの汚れが気にならなくなった の巻
メガネをかけていても、メガネの汚れが気にならなくなりました。
これも高齢化した証の一つなのかもしれませんね。
ほんの数年前までは、レンズの汚れに何となく気づいて、よくきれいに拭いていました。
もともと近眼と乱視は20代のころからありました。今は中近両様のレンズを使っています。
昨年2回ほど眼科へ行って定期的な診察をしてもらいましたが特に問題はありませんでした
。レンズの汚れが気にならなくなったからといってどうということはありません。
かなしむこともありません。
だんだん老化的な現象を自然に受け止められるようになってきたんですね。

2025/2/12 散歩で気分転換 の巻
皆さんは散歩やウオーキングをしていますか?
最近はほとんど散歩に出ることが減ってしまいました。
この一年余り、バウンドテニスというスポーツにどっぷりとはまっていて、運動はそれで充分かなと思い込んでいました。
バウンドテニスというスポーツは意外と激しいスポーツで、筋肉痛や時には足がつったりすることもよくあるんです。
週に多い時で5回ありますから、それで運動は充分かなと思ってしまいました。
しかし最近、散歩やウオーキングは違った意味で必要なのかなと思い直したのです。
☆運動の時とは異なる筋肉が鍛えられる
☆気分転換ができる ☆季節や街の変化に気付ける
☆妻と一緒なら会話も増える


散歩の旅にコースを変えるのが良いそうです。今回は妻とつつじがたくさん植えられている公園を通りました。
右は短く刈られたつつじです。思い切った刈り込みをすることで樹勢を甦らそうとの試みです。また花盛りな公園になることを期待しています。
左はサルスベリの木です。すごく高くて5m以上はあると思います。

梅の花もたくさん咲いていました。こんなに寒い日々が続いていたのに梅の生命力に感心してしまいました。
寒い日々が続いていて、家の中に引きこもりがちなわたしでしたが、反省、反省です。
こうした何気ない景色や街の景色にちょっとした変化をたくさん見つけることができました。
2025/2/8 粘土で「シーサー」を作る の巻1

我が家には30年程前体のシーサーがあります。沖縄へ旅行に出かけた友人からいただいたものです。
我が家の守り神と思っているわけではありませんが、ずっと床の間に鎮座していました。
シーサーはわたしの生活にとってたいへん身近というものではありません。
それでも、日々の生活の中で何気に目にするシーサーです。また、沖縄には2度行ったことがあり、町のいたるところにシーサーが鎮座している光景が目に焼き付いています。つまり、わたしにとってシーサーは意外と身近な存在でもあったのでした。
そんなある日、YouTubeの粘土細工を見るうちに、「ひなたぼっこの粘土を使ったシーサーつくり」のページにたどり着いたのです。
そこで見た可愛らしい粘土のシーサーを(作ってみたい!)(これなら自分にも簡単に作れそうだ!)と思い至り、さっさくひなたぼっこの粘土を購入するに至りました。


上の画像の内容で、ネットで1000円ちょっとで購入しました。
4種類の粘土のそれぞれの袋の大きさは約10cm×約15cmくらいの大きさです。
作品作りの参考となるミニ本やヘラが同封されていました。
さっそく2体ほど、YouTubeの動画を参考につくってみました。

素直な感想は、見るとやるとでは大違い!
やはり作ってみると簡単じゃない!
難しい!
世の中そんなに甘くない! それが素直な感想です。
でも、それなりに愛嬌のある作品にはなったんですが・・・・まだ粘土も余っているし、もう少しシーサー作りに励んでみようと思います。
2/6 我が家の豆まき の巻


今年の節分は2月2日でした。
何年かに一度は2月2日になるということですが、前回の記憶がまったくありません。
本当に人の記憶というものは当てになりませんね。
今年は恵方巻を我が家で作ることにしました。息子たち家族5人と私たち初老夫婦の7人で行いました。
小5、小1、年少の3人の孫たちも恵方巻を作りました。
自分の好きな食材を入れて、マイ恵方巻を巻きました。買ってくることは簡単ですが、自分で作る方がおいしい上に記憶に残ることでしょう。
お腹を満たしたところで「豆まき」と「おかしまき」を行います。毎年のようにわたしが鬼のお面をかぶり、リビングの窓ガラスの向こう側に現れると「鬼は外!」の豆まきが始まります。
3人の孫たちは、思いっきり豆をぶつけてきます。
何かうらみでもあるかのように。
昨年は一番下の男の子の孫が、鬼を見て泣いていましたが、今年は思いっきり豆を投げつけてきました。
1年の成長はすごいなあと感心しきりでした。
豆まきがひと段落すると「お菓子まき」です。
しばらく前までは私が投げていました。ここ数年来、息子がまくようになりました。代替わりということですね。
わたしも妻も、孫たちに混ざり、ビニル袋を広げて一生懸命拾います。
お菓子は、当分の間、孫や私たち夫婦のおやつになります。
息子たち家族と同一敷地内同居もよいものだと感じることのできる年中行事の一つです。
2/3 サラリーマン川柳100選、私のお気に入りの句 の巻
第一生命保険が、今回の応募総数5万2255句の中から全国優秀100句が決定したというニュースが発表されました。
今回は、物価高、AIなどの最新技術、米不足、新紙幣発行などを詠んだ作品が入選作品に輝いたそうです。
皆さんは、どの川柳がこころに残りましたか?ベスト10発表は、2025年5月下旬に発表するそうです。100句の中からわたしが共感できた7句を紹介します。
『下がらない 米の値段と 血糖値』
物価高が続く昨今、この川柳はぐっと心に入ってきました。
全国の多くの方が共感できる世相が描かれていると思います。
わたしもスーパーへ買い物に行く機会が増え、ちょっとした買い物でも2,000円を下回ることも少なく、物価高への不安は尽きません。
お米はやはり主食なので、政府の対策を期待しています。
『妻描く 老後プランに オレ不在』
夫婦の関係性について、自分の所はどうなの? 大丈夫? とつい考えさせられた川柳でした。
夫というのは妻の存在はあって、いて当たり前みたいなところがあるように思います。
ちょっとした落とし穴なのかもしれません。
わたし自身のおぼろげな老後生活プランにも、しっかりと妻の存在がありますから、本当に大丈夫なのかと我が身を考えた川柳でもありました。
『落とせない 昔は財布 今スマホ』
この気持ち、よーくわかります。
まだわたしは財布もスマホも、だいたい常時携帯していますが・・・・・
それでもスマホに入っている情報量を考えると、落としたら大変だという思いは、年々強くなってきています。
「落とす」という行為でスマホ自体が破損でもしたらたいへんという別の思いもありますが・・・・
『ワイキキの オーシャンビューで カップ麺』
わたしもハワイのワイキキへ行ったことはありますが、カップ麺を食べる日が来るとは夢にも思いませんでした。
この川柳を読んで、わたしと同じ思いを抱いた人は全国にどれだけいることでしょう。
円が強くなる日はいつになったらくるのでしょうか。
『ジム入会 毎日通うよ お風呂だけ』
この川柳の作者と同じ経験をしたことがあります。体力・筋力つくりのためにジムに入会したものの、元来好きだった風呂とサウナだけで満足した日々のことが鮮やかに蘇りました。
わかるなあ~。
『出社する 理由は家に 居場所なし』
『怖いのは 怒鳴る妻より 黙る妻』
これら2つの川柳は、退職後のわたしにとって大変共感できた川柳でした。
いつしか妻の顔色を伺うようになった夫の心境がよく表れていると思います。
2/2 今日もお弁当のおかず作り! の巻


お弁当のおかず作りのレシピがなかなか増えないのが悩みです。
今日は「海藻・人参・お揚げ・鶏肉・冷凍インゲンの煮物」「グラタン」です。
煮物は、味はともかくとしても簡単に作れるようになりました。
最近はやや薄めの味付けにしています。みりん、だしつゆ、さとう、料理酒で味付けしています。グラタンは、玉ねぎ・ジャガイモ・ペンネ・チーズで作ります。
ホワイトソースの作り方は、娘に教わりました。
玉ねぎとジャガイモをよく炒め、牛乳を入れて煮詰めたら、少しずつ薄力粉を入れてトロミをつけます。
そこにゆでたペンネを入れます。
あとはチーズをのせてオーブンで焼くだけです。
今ではわたしの得意料理です。妻と隣に住んでいるお嫁さんの分を作っています。
1/31 友人からのlineラインにあせる!の巻
数年前から高校時代の友人数人とのグルーブラインをしています。
高校を卒業して50年近くが経っているので、互いに近況を伝え合い、互いの元気な日々の様子をほほえましく思い、多少の刺激を受けながらライン交換してきました。
最近、グルーブライン仲間の一人のラインの内容に、心がどことなくざわめくようになりました。
その彼はいろいろな資格を取得し、自分の第二の人生に生かすべく、着実に実行しているのです。
最近も建築物環境衛生管理技術者の国家試験を受験し、合格したそうです。
資格の内容やその資格をどう生かすのかはよく分からないのですが、彼の実行力に頭が下がる思いです。
彼のそのような情報をラインで読むたびに、どうしても今の自分と比較してしまうのです。
比較すること自体に何の意味も精細性もないこと、比較からは何も生まれないことはよくわかっているのですが、心のざわめきは如何ともしがたいことなのです。
いくつになっても、歳をどんなに重ねたとしても、よその芝生を見て憧れてしまうことはあるんですね。
それだけ自分はまだまだ若い若いということなのかもしれません。
1/26 今、大相撲が面白い! の巻
このところ、大相撲のテレビ観戦がたいへん面白くてなりません。
わたしは静岡県出身の熱海富士関や翠富士関、霧島関を応援しています。
でも宇良関、王鵬関、尊富士関など、注目すべき力士が大変多くて、目が離せない取り組みが次から次へと展開されます。
今日はいよいよ千秋楽。果たして誰が優勝するのかわくわくするような楽しみに心が震えています。
(ただ今、午後3時半)あと2時間もすれば優勝者が決定していることでしょう。
どうして最近の大相撲が面白いのか。
☆決定的なのが横綱の白鳳が引退したことにより、絶対的な存在がいなくなり、実力伯仲の状況になった。
☆横綱白鳳のように一人抜きんでた存在がいなくなり、その場所の調子次第で優勝のチャンスが多くの力士にめぐってきている。そのため、毎場所活躍する力士が変わっている。
☆上位力士の力が均衡してきていること、若手力士の台頭なども大きな要因。
さて、千秋楽も終わり、大関豊登龍が三つ巴の闘いを制して2度目の優勝をしました。
王鵬を倒した際には、思わず雄叫び? 気合の声? が発せられたような気がしました。
涙も溢れ出たように思います。とても好感の持てる瞬間でした。
ぜひ新横綱誕生の瞬間を待ちたいと思います。
次に横綱を手繰り寄せるのはどの力士でしょうか。
次に大関にたどり着くのはどの力士でしょうか。
もっともっと新たな若手は出てくるのでしょうか。
次の春場所が待ち遠しいのはわたしだけではないでしょう。
1/23 過湿空気清浄機のフィルター交換をする の巻


我が家で愛用している「過湿空気清浄機」は、シャープの2017年製の機種で1台はリビングに、1台は寝室に置かれています。
冷房を使用する時期と梅雨の時期以外は必需品です。
これまでに一度だけフィルター交換をしました。フィルターは上の左写真のように3種類あり、交換時期(目安)が2年のものと5年のものがあり、過湿用の水タンクに入れる水色のフィルターが5年です。
前回は純正のものを購入しましたが、今回は純正ではないものを購入しました。純正とそうでないものとでは値段が倍くらい違います。
今回は純正ではないもの1セット約3000円で購入しました。
見た目は前に購入した純正のものと何も変わらない気がしましたが・・・・・
フィルター交換をする前と後とで、何も空気の清浄具合は変わらないような気がしますが、気持ちの上では綺麗な空気が吸えて気持ちいい気がしています。
1/22 土日にはお弁当のおかずづくり の巻


土日にお弁当のおかず作りをするようになったのは、いつからだろう。
ちょうど一年くらい前からだったように思います。わたしが定年退職して7年。
退職と同時に朝のご飯の支度、お弁当作り、火・水曜日の夕食作りがわたしの分担になりました。
一年程前、他県で暮らしている娘から、経費節約のための自炊アイデアの一つに、おかずを作りだめして冷凍保存しているという話を聞いたことがきっかけになって、わたしも冷凍おかず作りを始めた次第です。
といってもレパートリーがすくなく、スパゲッティ、煮物などが中心になっています。
冷凍に適しているものとそうでないものが食材にはあることにも気づきました。
3種類程度を各5つくらい作り置きしておくと、お弁当作りの時間をぐっと短縮できるので超便利です。
1/18 息子がインフルエンザ感染、その嫁がコロナ感染! の巻
静かに幕を開けた2025年でしたが、そう思っていたのもつかの間、正月も開けた8日の日に、息子がインフルエンザAと診断されました。
息子たち5人家族は、我が家の敷地内に家を構えています。
インフルエンザが猛威を振るっていますから、インフルエンザ感染した者が近くにいても不思議はありません。その息子が回復したかと安心していたら、今度は嫁さんが発熱しました。
当然、(息子のインフルが嫁にもうつったのだろう)と思っていたら、なんとなんとコロナとの検査結果が出たのです。息子も検査結果をしたうえでのインフルエンザでしたから、ちょっとびっくりしました。
息子が治り掛けの時に、どこかでコロナウイルスをもらったとも考えられるのですが・・・・・今のところ孫や私たちへの感染はないのですが・・・・息子たち家族は、インフルエンザ、コロナ、手足口病、マイコプラズマ肺炎、溶連菌感染症・・・・去年一年間で、多くのウイルスと戦う日々を過ごしてきました。
今年もこうした日々が息子一家に待ち受けているのかと思うと、本当に嫌になってしまいます。
息子たち家族の誰かが感染したり発熱したりすれば、私たち夫婦の暮らしぶりにもちょっとした影響が及んできます。
そんなことも覚悟しながら元気に過ごしていきたいと思う一年の始まりです。
そういえば、わたしの花粉との戦いがもう始まったようです。花粉の影響かもう鼻水が出るようになりました。
1/17 ロウバイ(蝋梅)の花開花 の巻

ロウバイの花とは・・・
ロウバイはロウ細工のようなとても可憐な可愛らしい黄色い花を咲かせる植物です。中国原産だそうです。地域によって異なりますが新春を迎えるころ、香り高い花を咲かせます。中国では、ウメ、スイセン、ツバキと合わせて「雪中の四花」として親しまれているそうです。
我が家では、毎年、正月の玄関先を飾る花として、ロウバイをいけ続けてきました。
今年は年末になっても蕾がふくらまず、開花を今か今かと待ち望んでいました。そのロウバイがようやく昨日開花したのです。
ロウバイの花は透き通るような色が、見る者の目を和ませてくれます。赤とか黄色とかというように○○色と断言できず、それこそ人によって色の表現が違ってくる花です。
日本人の和やかさを大切にする心にぴったり寄り添ってくれる花だと思っています。
ロウバイの苗木を職場の先輩からいただいたのは、仕事に就いたばかりの頃だったように記憶しています。
その記憶が確かなならば樹齢30年にはなるのですが・・・・植えた場所が悪かったのか、可愛がり方が足りなかったのか、育て方が乱暴だったのか、剪定の仕方が悪かったのか・・・・あまり大きいとは言えず、元気な状態だともいえない様子です。
それでも枯らさずに何とか元気な状態が取り戻せるよう可愛がってあげなければと思っています。
1/13 「年賀状じまい」 の巻
昨年、年賀状じまいをしました。2025年の3日間に合計20枚程度の年賀状が届きました。
わたしは今年68歳になります。これまで毎年、妻のものと合わせると200枚程度の年賀状を出してきました。
しかし、郵便料金の値上げのニュースを聞き、ちょうど年賀状じまいをするタイミングだと思い、妻と話し合った上で年賀状じまいをするに至りました。1枚22円の値上がりは、年金暮らしが本格的に始まっている我が家にとっては大きな痛手と考えました。
1月1日、例年通り、郵便配達員さんのバイクが午前10時頃にやってきました。数枚は届くだろうと思っていましたので郵便受けをのぞいてみると、20枚に満たない年賀状が入っていました。(やっぱり何枚かは届いたな。)と思うと同時にどことなく寂しい気分も感じたのでした。その寂しい思いは、年賀状を1枚1枚読んでいくうちに、徐々に膨れていきました。
『寂しい思い』の正体は何なのかなと考えてみました。
簡潔に言うならば「人とかかわる機会が減った」という実感を手元に届いた年賀状の薄さに感じ取ったからかもしれません。人と人とのつながりとか、年賀状に添えられていた近況や言葉の温かさに改めて思い至ったからかもしれません。
年々、友達とのつながりの輪が狭くなってきていることを感じています。
相手からの連絡を待つのではなく、大切な供とはこちらからアプローチしていくことも大切なことだとも感じています。
年賀状をもう一度再開させることはないのですが、大切な友や人との関係性を保つ努力は継続させていくことが大切だと感じました。これから何度か迎える正月は、こうした思いを年々感じ、考える機会になるのだと思いました。
1/12 夏川草介さんの「本を守ろうとする猫の話」 の巻

今年読んだ最初の本が、夏川草介さんの「本を守ろうとする猫の話」でした。この本を読んで、今年は「名作」と呼ばれるような本を読んでみようと思いました。今回は、このことについて書きたいと思います。
今年の正月も例年のようにおせち料理を食べ、箱根駅伝や高校サッカー選手権を見て、昨年末から我が家で流行っていた「人狼ゲーム」と「麻雀」に明け暮れ、初詣に行くこともせずのんべんだらりんと過ごしました。3月末まで任期付きの仕事があるとはいえ、月にせいぜい6日程度働くだけなので、本当に暇を持て余す日々が続いていました。そんなとき、暇つぶしに読んだ本が夏川草介さんの「本を守ろうとする猫の話」でした。
夏川草介さんは、わたしが大好きな作者の一人です。「神様のカルテ」シリーズを読んだ方も大勢いることでしょう。「スピノザの診察室」もよかったし、「始まりの木」も心に残る物語でした。そのつながりの中で「本を守ろうとする猫の話」にたどり着きました。この本は昨年の11月にメルカリで購入した本でした。
本のあとがきには作者自身の言葉が書かれていました。
引用・・・「かかる時代に何が必要か、と自己に問い掛けたとき、私の胸の内に灯ったかすかな光が『本』であった。激しい変化と際限のない多様性に満たされた時代の中で、しかし時を越えて受け継がれてきた名作といわれる作品たちがある。・・・・・それは本の中に、どれほど時代が変化しても、変わっていないもの、変わってはいけないものがかかれているからである。人間の本性にかかわる大切な事柄が記されているのである」
もともと読書は好きなわたしでした。しかし、意外と読みやすいもの、ベストセラー的な本や作者のものなどに傾倒しがちでした。この本を読んで、これまでに読んでこなかった名作と呼ばれる本を読み返したり、難解な本にもチャレンジしようと思った次第です。
あとがきに書かれていた文章で、心に残った個所がもう一つありました。
引用・・・・「プラトンは名著『クリトン』の中でソクラテスの台詞としてこんな言葉を残している。『一番大切なことは、単に生きることではなく、善く生きることである』
わたしも「善く生きる」ために、今年は名作にチャレンジしたいと思った次第です。でもとりあえずは夏目漱石さんの「吾輩はねこである」にしよう。