目次
「じいじ、見て!見て! トカゲが・・・・」
小学生の孫が大急ぎで私のところまでやってくるではないか。
「じいじ、トカゲがいる」
「そりゃあいるだろうよ。トカゲくらいあちこちにいるよ。」
「じいじ、きてきて」
と孫は真剣な顔で何かを訴えている。
「どれどれ」
「じいじ、木の枝のところ、見てごらん」
「ん~。どれどれ」
「えっ、トカゲがくつろいでいね。」
よく見れば、木犀の木の枝の上で、ずいぶんとくつろいでいる様子のトカゲがいるではないか。
なかなかこういうくつろいだ姿を見ることは珍しい。たいへんまれである。
しばらく静かに様子を見ているが、一向に動き出す気配がない。
「それじゃあ、ママや妹が帰ってくるまで、そぉっとしておいてあげよう」ということになった。
孫の目はおもしろい。子供の目線は宝物の宝庫
本当に子供の目、子供の目線は、大人には見えずらい物を良く発見してくれる。すごいとしか言いようがない。
自分が小さい頃も今の孫と同じように、大人には見えない世界をたくさん見ていたのだろう。しかし、いつしか目線が高くなり、興味も様変わりし、見えるものも見えなくなってしまったのかもしれない。
せめて、たまには子供の目線の高さで自然を見てみようと思う。
もう一度、せめて子供の頃の何分かの一でも見られるといい。
少しだけ意識して努力してみよう。
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