衝撃的だった「寺内貫太郎一家」
「寺内貫太郎一家」がテレビ放映されたのが1974年。今から47年程まえのことになる。番組では樹木希林さん、西城秀樹さん、風吹ジュンさん、浅田美代子さんなど、多彩な才能の顔ぶれがドラマを演じていた。小林亜星さんは主人公の寺内貫太郎役。88歳で亡くなられたので、当時は40歳を過ぎたあたりだった。頑固おやじ、堅物、直情型の典型的昭和おやじ、木は優しくて力持ちといった印象だった。その記憶は鮮明に今でも覚えている。
マルチタレント
小林亜星さんは、作曲家、作詞家、俳優、タレントというように、マルチな活躍をされていた。その活躍ぶりを記憶として留めておきたいと思った。
作曲家として
「北の宿から」「野に咲く花のように」「あわてんぼうのサンタクロース」「狼少年ケン」「魔法使いサリー」「秘密のアッコちゃん」「キックの鬼」・・・・・どの曲も印象深い。
私にとっては、「狼少年ケン」は、幼児から小学生低学年の頃の歌。ストーリーこそ覚えていないが、「ボバンボバンボン ボンバボンバボン?」で始まる軽快なリズムは大好きだった。みんな歌っていた。大人になっても、この年になってもまだ歌える。すごい!
大好きなCMソング 印象深いCMソング
1位 「この木なんの木」(日立グループ)
この曲が流れるとき、日立グループの会社名が次から次へとテロップが流れていた。その会社名を早口で読むのだが、とてもじゃないがついていけず、早々とあきらめてしまったという記憶がある。ハワイに行ったとき似たような(同じような)木があった。家族みんなでこの歌を歌った。
2位 「どこまでも行こう」(ブリジストン)
「どこまでも行こう。道は険しくて・・・」何となく出だしの歌詞を覚えている。ちょっとワイルドな雰囲気をもった曲で、男っぽいにおい、野性味あふれる感じのする曲だった。
3位 「酒は大関こころいき」(大関酒造)
「赤い花なら百合の花・・・」百合だったろうか? お酒が飲める年齢ではなかったが、大人の世界をうらやましく思わせるCMだったように記憶している。未成年なのに「酒は大関、心意気」のところのメロディーが特に気に入っていた。
4位 「木犀の花」(ニッセイのおばちゃん)
「ニッセイのおばちゃん自転車で・・・」といった感じだったろうか。このCMの曲名が「木犀の花」? 記憶しているCMとは違うのだろうか?
5位 「ふりむかないで」(ライオン・エメロン)
「ふりむかないで~ ○○の人」という歌詞だったように記憶している。いろいろな土地の女性が登場していた。背景に映る土地の様子も楽しみの一つだった。確か我が家もエメロンシャンプーを使っていた。
6位「チェルシー」(明治製菓)
「ほうらチェルシー、 もひとつチェルシー」 チェルシーはよく買って食べた記憶がある。ちょっとすっぱめの種類もあっただろうか。
7位「夜が来る」(サイトリー)
やっぱりこれが1位かもしれない。男の哀愁、大人の飲み物で子どもはおよびじゃない、そんな感じのする曲である。
さようなら亜星さん
このところ、数々の曲や詩を残された方々の訃報をよく聞く。
中村泰司さん、なかにし礼さん、筒美京さん・・・・訃報に接する度に、(ああ、あの歌もこの方が作ったんだ)(この歌もあの方が作ったんだ)と思う。
昭和世代の私にとって、聞きなじみのある曲、口ずさんだ曲、気に入っていた歌詞を思い出すことは、その当時の記憶がよみがえることでもあった。歌は自然の内に人に影響しているものなんだとつくづく思う。
小林亜星さんのご冥福をお祈りします。
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