夫婦でブログを立ち上げて7年程が経ちました。息子夫婦からアドバイスを受けながら、細々と続けてきました。ブログ自体は「ドライフラワー」「クラフトづくり」「植物育て日記」などを中心の柱として構成しています。
それでも、たまに自分自身の日常の思いもブログに書き込んでみたいと思うこともよくあり、少しずっ書き連ねてきました。
60歳で定年退職をして以来7年間、任期付き職員として働いてきましたがそれもこの3月には終える予定です。3人の孫育てに協力しながらも、自分時間が増えることで、新たな一年になりそうな予感に少しだけ心がワクワクしています。
誰もがいろいろな思いを持ちながら生きています。多くの人は、少しでも楽しく、笑って、健康に日々を過ごしていきたいと願うことでしょう。わたしもその一人です。そんなわたしの喜怒哀楽に満ちた日常を徒然なるままに書き込んでいこうと思います。
1/13 「年賀状じまい」をしてみて、今思うこと
昨年、年賀状じまいをしました。2025年の3日間に合計20枚程度の年賀状が届きました。
わたしは今年68歳になります。これまで毎年、妻のものと合わせると200枚程度の年賀状を出してきました。
しかし、郵便料金の値上げのニュースを聞き、ちょうど年賀状じまいをするタイミングだと思い、妻と話し合った上で年賀状じまいをするに至りました。1枚22円の値上がりは、年金暮らしが本格的に始まっている我が家にとっては大きな痛手と考えました。
1月1日、例年通り、郵便配達員さんのバイクが午前10時頃にやってきました。数枚は届くだろうと思っていましたので郵便受けをのぞいてみると、20枚に満たない年賀状が入っていました。(やっぱり何枚かは届いたな。)と思うと同時にどことなく寂しい気分も感じたのでした。その寂しい思いは、年賀状を1枚1枚読んでいくうちに、徐々に膨れていきました。
『寂しい思い』の正体は何なのかなと考えてみました。
簡潔に言うならば「人とかかわる機会が減った」という実感を手元に届いた年賀状の薄さに感じ取ったからかもしれません。人と人とのつながりとか、年賀状に添えられていた近況や言葉の温かさに改めて思い至ったからかもしれません。
年々、友達とのつながりの輪が狭くなってきていることを感じています。
相手からの連絡を待つのではなく、大切な供とはこちらからアプローチしていくことも大切なことだとも感じています。
年賀状をもう一度再開させることはないのですが、大切な友や人との関係性を保つ努力は継続させていくことが大切だと感じました。これから何度か迎える正月は、こうした思いを年々感じ、考える機会になるのだと思いました。
1/12 夏川草介さんの「本を守ろうとする猫の話し」を読んで・・・
今年読んだ最初の本が、夏川草介さんの「本を守ろうとする猫の話」でした。この本を読んで、今年は「名作」と呼ばれるような本を読んでみようと思いました。今回は、このことについて書きたいと思います。
今年の正月も例年のようにおせち料理を食べ、箱根駅伝や高校サッカー選手権を見て、昨年末から我が家で流行っていた「人狼ゲーム」と「麻雀」に明け暮れ、初詣に行くこともせずのんべんだらりんと過ごしました。3月末まで任期付きの仕事があるとはいえ、月にせいぜい6日程度働くだけなので、本当に暇を持て余す日々が続いていました。そんなとき、暇つぶしに読んだ本が夏川草介さんの「本を守ろうとする猫の話」でした。
夏川草介さんは、わたしが大好きな作者の一人です。「神様のカルテ」シリーズを読んだ方も大勢いることでしょう。「スピノザの診察室」もよかったし、「始まりの木」も心に残る物語でした。そのつながりの中で「本を守ろうとする猫の話」にたどり着きました。この本は昨年の11月にメルカリで購入した本でした。
本のあとがきには作者自身の言葉が書かれていました。
引用・・・「かかる時代に何が必要か、と自己に問い掛けたとき、私の胸の内に灯ったかすかな光が『本』であった。激しい変化と際限のない多様性に満たされた時代の中で、しかし時を越えて受け継がれてきた名作といわれる作品たちがある。・・・・・それは本の中に、どれほど時代が変化しても、変わっていないもの、変わってはいけないものがかかれているからである。人間の本性にかかわる大切な事柄が記されているのである」
もともと読書は好きなわたしでした。しかし、意外と読みやすいもの、ベストセラー的な本や作者のものなどに傾倒しがちでした。この本を読んで、これまでに読んでこなかった名作と呼ばれる本を読み返したり、難解な本にもチャレンジしようと思った次第です。
あとがきに書かれていた文章で、心に残った個所がもう一つありました。
引用・・・・「プラトンは名著『クリトン』の中でソクラテスの台詞としてこんな言葉を残している。『一番大切なことは、単に生きることではなく、善く生きることである』
わたしも「善く生きる」ために、今年は名作にチャレンジしたいと思った次第です。でもとりあえずは夏目漱石さんの「吾輩はねこである」にしよう。